住まい(賃貸)を探す!Rental Property Search

38147

住宅物件

住宅物件サーチには賃貸(Rent)または購入(Buy)の2種の物件がありますが、当記事の情報は賃貸(Rent)についてになります。


◆ 物件タイプ

●Apartment アパートメント

apartment building
アパート建物全体をオーナーが所有し、オーナーが各ユニットを賃貸しています。すなわち居住者はみんな借りて住んでいるということになります。物件は通常管理業者(Property Management、管理事務所Leasing Officeは敷地内にあることも)が管理をしています。

●Condominium コンドミニアム


日本の分譲マンションと類似しています。購入・所有して住んでいる居住者、借りて住んでいる居住者の2タイプの居住者がいます。物件は通常管理業者(Property Management、管理事務所Leasing Officeは敷地内にあることも)が管理、または所有者が直接賃貸していることもあります。

●Townhome/Townhouse タウンホーム/タウンハウス


お隣と壁を共有している棟続きの家です。購入・所有して住んでいる居住者、借りて住んでいる居住者の2タイプの居住者がいます。物件は通常管理業者(Property Management、管理事務所Leasing Officeは敷地内にあることも)が管理、または所有者が直接賃貸していることもあります。

●House ハウス


一軒家です。お隣と壁は共有しません。物件は管理業者(Property Management)が管理、または所有者が直接賃貸していることもあります。


floor plan sketch
◆ 間取り

●Studio/Efficiency :ステューディオ/エフィーシャンシー
日本で言うワンルームで、寝室は分かれていません。

● 1Bedroom :1寝室
寝室1部屋+LDK+バスルームは通常1~1.5(※)
(※)1.5バスルーム=シャワーのあるバスルーム1部屋+シャワーのないトイレと洗面所のバスルーム0.5部屋

●2~Bedroom: 2寝室以上
寝室2部屋以上+LDK+バスルームは通常寝室部屋数と同数またはそれ以下


Looking at a Real Estate website - Searching for a house

◆ 物件サーチのポイント

●居住区を絞る
居住区を絞るポイント例は下記があげられます。

・治安:アメリカの物件はこれに一番ポイントを置くに限ります。安全をお金で買う感覚です。物件の金額とその地区の安全度は比例しているといってもいいぐらいです。ご予算内で、かつ、治安の良さそうなところがターゲットになるかとおもいます。治安に関してはこちらもご参考下さい。  地域の治安をはじめ校区の学校評価などトータルで生活住環境のランクが見られるサイト、Nicheも参考になります。また、後述していますが物件自体のセキュリティ仕様もポイントです。

通勤・通学:職場や学校に通える範囲というのもポイントです。冬は積雪する日もあるため坂道が多いかどうか(積雪しても通勤・通学出来るか)等もポイントになります。

・校区:お子様がいるご家庭はこちらも欠かせない要素です。校区探しについては上記の Niche の他、こちらもご参考下さい。

・ライフスタイル:アウトドアが趣味なので自然満喫派、スーパーマーケットや徒歩移動が便利なシティーライフ派、公園やレストラン街に近いなどオフ充実派、喧騒から遠く人里離れたい派、窓や庭から山や夜景が綺麗に見えるなど景色重視派、などなどライフスタイルのどこに重きを置くかもサーチの基準にする人が多いです。

●物件タイプを絞る
物件タイプは主に上記4種となります。アパート、コンド、タウンハウスはいずれも左右・上下階に壁を隣人と共有するため隣人次第なところがあり、実際に住んでみないと分からないこともあります。ハウスは物件によっては賃貸でも芝刈りを借主が行うなどメンテナンスが面倒くさいところもあります。

物件によっては家具付き物件(Furnished)もありますので短期滞在の際は便利です。

●物件の間取りやアメニティを絞る
まずは寝室数を絞り、それからお好みのアメニティを絞りましょう。

・駐車スペース:指定駐車スペースか共有駐車スペースなのか、指定駐車スペースがある場合は1世帯何台までもらえるか、屋根付きかどうか(冬に積雪すると屋根がないと結構大変です)、親戚や知人の訪問が多く予定される場合などはゲスト・パーキングが安易かどうか、などが確認ポイントとしてあげられます。

・セキュリティ:敷地構内の入口(ゲート)に警備員がいたり、入口(ゲート)を通る際に暗証番号、カードキー、クリッカー等が要るいわゆる Gated Community  かどうかや、建物入口にカードキー、暗証番号等が必要な自動ロックがあるアパートやコンドなど、住居人以外の出入りを制限・監視するセキュリティがしっかりしているかどうかもポイントになります。但し、治安に特段の問題がないような地域にはこれらのようなセキュリティを備えていない物件もあります。

・ランドリー:洗濯機・乾燥機が室内完備かどうか、コミュニティで共有(通常利用毎に使用料を払います)なのか、もしくはいずれでもなく街中の一般コインランドリー店を利用(勿論有料)することなるか、の確認をお忘れなく。アメリカは庭やベランダに洗濯物を干す習慣はないに等しく、特にアパートやコンドなどの集合住宅では外に洗濯物を干すと景観を損なうとの理由で注意を受けるかも知れませんのでご注意下さい。

・バスルーム数
:寝室数もですが、複数人数で同居の場合はこちらも考慮したいです。

・ウオーキング・クローゼット:あると大変便利です。

・パントリー(納屋)など収納スペース:物持ちの方は特に要確認ですね。

・居住者専用共有施設:Gated Communityやコンドなどの集合住宅にはそこの居住者専用の共有施設として、プール、ジム、クラブハウス、ゴルフコース、等を備えているところもあります。これら施設の使用料はたいてい家賃に含まれていますが(ゴルフのプレー代はプレー毎に支払うことが多い)、見学時に念の為利用できる施設と使用方法・使用料について確認して下さい。

●契約期間を絞る・・・違約金(Penalty)にもご注意!

・1年契約 / 次年以降年単位で契約更新:契約期間内の退室には違約金が発生します。通常は契約期間の全残り月分の家賃もしくは数か月分の家賃が違約金となります。違約金内容に関しては賃貸契約書上の記載をサインをする前に要確認です。6ヵ月契約の同形態の契約もあります。契約更新は毎回契約書を交わす、または家賃が上がる時のみ契約書を交わす、などいろいろです。

・1年契約 / 次年以降月単位で契約更新:契約期間内の退室には違約金が発生します。1年以内の中途退室の場合、通常契約期間の全残り月分の家賃もしくは数か月分の家賃が違約金となります。違約金内容に関しては賃貸契約書上の記載をサインをする前に要確認です。2年目からは月々契約(自動更新)で退室の場合は違約金はなし、もしくは数か月分の家賃です。半年契約/半年以降月単位更新で同形態の契約もあります。

・月単位契約:物件数は非常に少ないですが、まれに月単位契約(自動更新)もあります。退室時の違約金はなし、もしくは数か月分の家賃となります。違約金内容に関しては賃貸契約書上の記載をサインをする前に要確認です。尚、通常月単位契約の場合は半年~1年契約よりも家賃が高くなります。

●予算を絞る


◆ 物件サーチ→ 契約までのステップ

① 物件サーチ

●インターネットでサーチ:いろんなサイトがありますが下記の物件サーチサイトは便利です。
Zillow
Hotpads
Realtor.com
Apartment Guide
Apartments.com

●不動産業者に依頼
:既知または紹介してもらえる不動産業者があれば頼れますね。

●地道に自分の足でサーチ
:気になる地域をドライブして物件の前にFOR RENTの看板が出ていれば看板上にたいてい表記されている電話番号へかけて物件の所有者またはその物件を管理している管理業者や不動産業者やLeasing Officeとコンタクトをとります。

② 見学アポ取り:インターネットで見つけた場合、希望の物件のページ上の問合せ先 (物件の管理業者や不動産業者など)にメール送付、または電話をして見学のアポイントを取る。不動産業者はアポ取りを代行してくれます。地道サーチの場合は上記のようにご自身でコンタクトをとります。

③ 入居申請:物件見学後気に入れば入居申請書を記入提出。また、同時か後日にクレジットヒストリー(米国の金融機関利用信用履歴、米国に来て間もない場合はクレジットヒストリーがないので銀行の残高証明などや勤務会社からのオファーレター[給与額明記のもの]などの代替書類で大丈夫か相談)やバックグラウンドチェック(犯罪歴の有無等)の調査同意を求められ調査費を請求する業者もあります。

④ 損傷確認:見学時は物件の既存のダメージ(があれば)を業者立ち合いのもと確認して業者と共有し契約書に既存ダメージへの免責記入、またはDamage Report作成を要求します。写真撮影をして証拠として残すともっとよいでしょう。これは入居時に行う場合もあります。

 前金支払:申請書や身辺調査完了後、審査OKであれば各物件が定める前金=Deposit※を支払い契約書に署名※※をして契約手続き完了です。

※前金=Deposit:物件によりますが、通常家賃の3か月分を銀行発行のMoney Orderで支払います。Money Orderは口座のある銀行で作成してもらえます。個人の小切手(Personal Check)は前金支払には受付不可で翌月からの家賃支払いには受付可な業者が多いです。

※前金=Depositの内訳例:
● First / 初月の1カ月分:初月の家賃として適用されます。
● Last / 契約最終月の1か分:契約の最終月分の家賃の支払いに適用されるものですが。これを前金に含めない業者もあります。
● Security / 保証金としての1か月分:引越/退室後に日常生活での消耗の域を超える損傷・修理すべき箇所があったり、プロの掃除業者に掃除させなければいけないほど部屋が荒らされている状態の場合、それら修理や掃除でかかった費用がこの保証金から差し引かれて、引越/退室の数日後に返金されます。綺麗に退室すれば通常全額返金となります。返金は通常1か月未満内に小切手として郵送されてくるケースが大半です。引越/退出後に日本へ帰国してしまっている場合はアメリカにいる信頼できる知人に小切手受取とアメリカの銀行口座への小切手入金等を依頼すると無難です。

※※契約書にサインをする前に確認したい事項:
● 契約期間 :家賃額は記載されている契約期間にのみ適用されます。契約期間後の更新時に家賃の値上げをするところもあります。
● 契約中途での解除に対する違約金
● 契約更新方法:借主から何も言わなければ自動更新となるのかどうか。
● 契約満期後契約更新をしない場合に契約終了の何日前に通達(Notice)が必要か
● 借主の責任と免責について:家屋の修理や備付の家電の修理や取替などは通常貸主が行いますが、借主が責任を負う事象があるかどうか。
● 貸主の責任と免責について:同上。また貸主はどのようなケースにおいて一方的に契約解除と退室を借主へ要求できるか、など。
● 前金内容と前金の一部として保証金を納める場合:保証金は契約終了後何日後にどのようなかたちで返金されるのか、また返金の条件。

⑥鍵の受取:申請・審査・支払が完了後、入居予定日(もしくは数日前、業者次第)に物件の鍵を受取ます。郵便受けの鍵の受取もお忘れなく。また、Gated Communityやコンドなどの集合住宅でそこの居住者専用の共有施設、プール、ジム、クラブハウス、ゴルフコース、等を備えているところはプール、ジム、クラブハウスの鍵の有無または受け取り方等も併せて確認して下さい。